第116回医師国家試験 E30(2022年)
正答:e
問題
3歳の女児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨晩から38 ℃台の発熱が持続している。食事の摂取は少ないが水分の摂取はできている。嘔吐や下痢はない。今朝、全身けいれんがはじまり約15分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時も全身けいれんが持続しており、チアノーゼを認める。
この児に行うべき処置として優先度が低いのはどれか。
a.酸素投与
b.気道確保
c.静脈路確保
d.抗けいれん薬投与
e.尿道カテーテル挿入
正答の理由
5分以上持続する全身けいれんは、けいれん重積として直ちに治療します。本例は来院時も発作が続きチアノーゼがあるため、気道確保と酸素化・換気の評価、速やかな抗けいれん薬投与が必要です。静脈路確保や血糖測定も行いますが、静脈路が取れないために治療を遅らせず、適切な非静脈内投与経路を選びます。尿道カテーテル挿入の優先度は低いです。
各選択肢の検討
a.チアノーゼがあり、酸素化を改善する処置が必要です。
b.舌根沈下や分泌物による閉塞、低換気を評価し、必要に応じて換気を補助します。
c.薬剤・輸液投与や低血糖への対応のため確保します。確保の遅れで発作治療を待たせません。
d.発作を止めるため速やかに投与します。一般にベンゾジアゼピン系薬から開始します。
e.正答。尿量評価より先に呼吸・循環の安定化と発作停止を図ります。
覚えるポイント
けいれん重積は気道・酸素化と発作停止を急ぐ。尿道カテーテルは後順位。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。