第116回医師国家試験 D1(2022年)
正答:c
問題
RhD(−)血液型の妊婦で分娩後に抗Dヒト免疫グロブリン投与が必要な組合せはどれか。
| 夫の血液型 | 妊娠中の間接クームス試験結果:妊娠12週 | 妊娠中の間接クームス試験結果:妊娠26週 | 出産児の血液型 | |
|---|---|---|---|---|
| a | RhD(−) | − | − | RhD(−) |
| b | RhD(+) | − | − | RhD(−) |
| c | RhD(+) | − | − | RhD(+) |
| d | RhD(+) | − | + | RhD(+) |
| e | RhD(+) | + | + | RhD(+) |
正答の理由
RhD陰性の母体に抗Dによる感作がなく、出生児がRhD陽性の場合、胎児赤血球の母体への流入によるD抗原感作を予防するため抗Dヒト免疫グロブリンを投与します。本問では妊娠12週・26週とも間接クームス試験陰性で、RhD陽性児を出産したcが該当します。
各選択肢の検討
a.夫・出生児ともRhD陰性で、この分娩でD抗原感作を予防するための投与対象にはなりません。
b.夫がRhD陽性でも、出生児がRhD陰性なので本問では対象になりません。
c.正しい。未感作のRhD陰性母体がRhD陽性児を分娩した場合、通常分娩後72時間以内の投与を行います。
d.本問では妊娠中にD抗原へ感作された場合として扱い、感作予防の対象としません。実際には間接クームス陽性だけで抗Dとは断定せず、抗体の同定や受動抗体の有無を確認します。
e.本問では妊娠初期から感作がある場合で、予防投与によって既存の抗体を消すことはできません。
覚えるポイント
抗D予防投与の鍵は母体がRhD陰性・未感作で、児がRhD陽性であること。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。