第116回医師国家試験 C32(2022年)
正答:d・e
問題
我が国の労働災害について正しいのはどれか。2つ選べ。
a.労働災害の認定は産業医が行う。
b.死亡者数は年間100人以下である。
c.業務上疾病で最も多いのは熱中症である。
d.休業4日以上の傷病者数は近年増加傾向にある。
e.精神障害による労働災害認定件数は増加傾向にある。
正答の理由
出題時点の統計では、休業4日以上の死傷者数と精神障害の労災認定件数は増加傾向です。厚労省の令和2年集計では死亡802人、休業4日以上131,156人で、後者は前年比4.4%増でした。精神障害の支給決定件数も令和2年度608件へ増加しています。「近年」は出題時点を基準に読み、毎年単調増加しているという意味ではありません。
各選択肢の検討
a.認定・給付の判断は労働基準監督署長が行い、産業医が認定するわけではありません。
b.出題時の令和2年死亡者802人で、年間100人以下ではありません。
c.熱中症が最多ではありません。統計の集計年・感染症の扱いを確認します。
d.正しい。出題時の統計で増加傾向が示されています。
e.正しい。精神障害の労災支給決定件数は増加傾向です。
覚えるポイント
労災の統計問題は集計年と対象を確認し、認定主体と産業医の役割を区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第116回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:令和2年労働災害発生状況
- 厚生労働省:2021年精神障害労災認定基準検討会(608件)
- 厚生労働省:業務上疾病発生状況等調査
- 厚生労働省:労働基準監督署長による労災給付処分
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。