絶食時のケトン体産生|第116回医師国家試験C20

第116回医師国家試験 C20(2022年)

正答:b

問題

生理食塩液輸液下で2日間の絶食により上昇するのはどれか。

a.HbA1c

b.ケトン体

c.アルブミン

d.トリグリセリド

e.総コレステロール

正答の理由

生理食塩液には糖質やエネルギーが含まれません。絶食が続くとインスリン低下などにより脂肪分解が進み、脂肪酸を材料とする肝臓でのケトン体産生が増えます。48時間の絶食を調べたヒトの原著研究でも、血中ケトン体の増加が示されています。

各選択肢の検討

a.過去1〜2か月程度の血糖を反映し、2日間の絶食で上昇する指標ではありません。

b.正しい。糖の供給不足に対する代替エネルギーとして産生が増えます。

c.絶食による増加を特徴とする蛋白ではありません。短期間の栄養評価にも限界があります。

d.絶食で特徴的に増加するのは遊離脂肪酸とケトン体であり、本問の正答ではありません。

e.絶食に伴う脂質値の変動には条件差があり、上昇する場合もあります。糖質不足への代表的な代謝反応として本問が選ぶのはケトン体です。

覚えるポイント

生理食塩液で水分を補っても、絶食のエネルギー不足は補えない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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