コホート別の有病率と加齢|第116回医師国家試験C17

第116回医師国家試験 C17(2022年)

正答:a

問題

疾病Yの有病率について、生まれ年が異なる4つのコホートを1965年度から2015年度まで10年おきに最大6回追跡調査した結果(別冊No.2)を別に示す。

疾患Yの有病率について正しいのはどれか。

a.生まれ年によらず加齢とともに有病率は高くなる。

b.生まれ年によらず加齢と有病率の関係は変わらない。

c.生まれ年が早いほど同じ測定時年齢でも有病率は高い。

d.測定した年度ごとに見ると若年者のほうが有病率は低い。

e.測定した年度によらず測定時年齢と有病率の関係は変わらない。

1940〜1970年生まれの4コホートについて年齢と疾病Y有病率の関係を示した散布図
出生コホート別の疾病Y有病率 / 出典:厚生労働省・第116回C別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

同じ記号を追うと、1940・1950・1960・1970年生まれのいずれでも年齢の上昇とともに有病率が上昇しています。一方、同年齢を縦に比較すると後に生まれたコホートほど高値です。観察された傾向であり、加齢そのものの因果効果を年代の影響から分離した結果ではありません。

画像の見方

各コホートで加齢に伴い有病率が上昇し、同年齢では1970年、1960年、1950年、1940年生まれの順に高くなっています。

各選択肢の検討

a.正しい。すべてのコホート内で年齢とともに上昇しています。

b.同年齢の有病率も、年齢による上昇幅もコホートで異なります。

c.同年齢では、むしろ後に生まれたコホートほど高くなっています。

d.同じ調査年度に当たる点は「出生年+年齢」が同じ点です。若いコホートのほうが低いとは読めません。

e.同年齢でも測定年度・出生コホートによって有病率が異なります。

覚えるポイント

同じ記号の推移と、同年齢・同調査年度の比較を分ける。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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