乳房の悪性疾患を疑う皮膚・乳頭所見|第116回医師国家試験B19

第116回医師国家試験 B19(2022年)

正答:e

問題

乳房の悪性疾患を疑わせる所見として可能性が低いのはどれか。

a.えくぼ徴候

b.橙皮様皮膚

c.乳頭のびらん

d.血性乳頭分泌

e.乳頭の色素沈着

正答の理由

えくぼ徴候、橙皮様皮膚、乳頭のびらん、血性乳頭分泌は乳癌を含む悪性疾患を疑う所見です。単独の乳頭色素沈着は生理的変化等でもみられ、これらと比較すると悪性疾患を示す可能性が低い所見です。ただし新しく生じた片側性・不整な色調変化等は評価が必要で、色素変化があれば悪性を否定できるという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.腫瘍が皮膚や支持組織を牽引して陥凹を生じる所見です。

b.皮膚のリンパ流障害等で生じ、炎症性乳癌などを疑います。

c.Paget病などの乳頭病変を疑う所見です。

d.乳管内乳頭腫等の良性原因もありますが、乳癌を除外する必要があります。

e.正答(可能性が低い)。単独の色素沈着は特異的な悪性徴候ではありません。

覚えるポイント

乳癌の疑いはしこりだけでなく、陥凹・浮腫・乳頭びらん・血性分泌でも判断する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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