第116回医師国家試験 B10(2022年)
正答:e
問題
社会保障制度について正しいのはどれか。
a.診療録の保存義務期間は終診時から2年間である。
b.国民健康保険組合の被保険者数は6千万人より多い。
c.国民医療費は2000年からの20年間で3倍に増加した。
d.介護保険第1号被保険者数は第2号被保険者数より多い。
e.結核患者の医療費の公費負担は感染症法に規定されている。
正答の理由
結核患者の医療費については、感染症法第37条・第37条の2などに公費負担の規定があり、eが正しい組合せです。他の選択肢は、診療録の保存期間や出題当時の被保険者数・国民医療費の規模と一致しません。
各選択肢の検討
a.診療録の法定保存期間は5年間です。2年間ではありません。
b.出題前の厚生労働省2020年会議資料では国保組合の被保険者は約280万人で、6千万人より多いという記載は誤りです。市町村国保や組合健保と混同しません。
c.2000年度約30.1兆円から2020年度約43.0兆円で、約1.4倍です。3倍ではありません。
d.例えば平成30年度では、第1号被保険者は年度末3,525万人、第2号被保険者は年度内月平均4,192万人で、第1号の方が少数でした。出題当時の比較として判断し、現在の人数へ読み替えません。
e.正しい。公費負担には対象医療・申請などの要件があります。
覚えるポイント
制度を定める法令と、統計の対象・基準年を確認する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第116回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:感染症法
- 厚生労働省:医師法
- 厚生労働省:令和2年度国民医療費
- 厚生労働省:第2号被保険者数等の推移(平成30年度)
- 厚生労働省:2020年全国主管課長会議資料(国保組合約280万人)
- 厚生労働省:平成30年度介護保険事業状況報告の概要・第1号被保険者数
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。