第116回医師国家試験 A24(2022年)
正答:c
問題
45歳の男性。嗄声を主訴に来院した。2年前から誘因なく嗄声が出現し、咽喉異物感と慢性的な咳が続いている。喫煙歴と飲酒歴はない。喉頭内視鏡写真(別冊No.6)を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
a.喉頭癌
b.声帯結節
c.喉頭乳頭腫
d.声帯ポリープ
e.喉頭白斑(板)症

正答の理由
慢性的な嗄声があり、喉頭内視鏡で多発性の凹凸のある乳頭状・疣状病変を認め、喉頭乳頭腫を考えます。多くはHPV6・11型に関連し、良性でも再発や気道への影響に注意します。
画像の見方
声門付近に白〜淡紅色の凹凸がある多発性の隆起を認め、乳頭状増殖が目立ちます。単一の平滑な声帯ポリープとは異なる形態です。
各選択肢の検討
a.悪性病変は鑑別が必要ですが、本画像の乳頭状増殖は乳頭腫を示唆します。確定には病理を確認します。
b.典型的には両声帯の振動部に対称的な小結節を認めます。
c.正しい。多発する乳頭状病変と嗄声の経過に合います。
d.典型的には片側の限局性ポリープで、本画像の多発乳頭状像とは異なります。
e.白色角化斑が主所見で、今回の乳頭状増殖とは異なります。
覚えるポイント
喉頭の乳頭状病変では乳頭腫を考えるが、内視鏡形態のみで病理を断定しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。