第116回医師国家試験 A15(2022年)
正答:c・e
問題
急性腎障害の診断に用いられる指標はどれか。2つ選べ。
a.尿蛋白量
b.腎の長径
c.時間尿量
d.尿潜血の程度
e.血清クレアチニン値の上昇速度
正答の理由
急性腎障害〈AKI〉は血清クレアチニンの短期間の上昇、または一定時間持続する尿量低下で診断します。KDIGO基準では48時間以内の0.3 mg/dL以上のCr上昇、7日以内に基準値の1.5倍以上の上昇、尿量0.5 mL/kg/時未満が6時間以上、のいずれかを用います。
各選択肢の検討
a.原因疾患の評価には重要ですが、AKIの定義そのものの指標ではありません。
b.慢性変化や閉塞などの評価には役立ちますが、AKIの診断基準ではありません。
c.正しい。体重当たり尿量と持続時間を確認します。
d.原因疾患の手掛かりですが、AKIの定義の指標ではありません。
e.正しい。Crの絶対値だけでなく、基準値からどの期間にどれだけ変化したかを評価します。
覚えるポイント
AKIはCrの時間変化または尿量で捉え、尿量が保たれても否定しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。