第115回医師国家試験 F53(2021年)
正答:c
問題
74歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。1週前から軽度の心窩部痛があり、症状が増悪するため受診した。上部消化管内視鏡像(別冊No.11)を別に示す。
病変の部位はどれか。
a.食道胃接合部
b.胃穹窿部
c.胃角部
d.胃体部大彎
e.胃幽門部

正答の理由
内視鏡を反転して胃の小彎側を観察する像です。手前の弧状の稜線が胃角であり、その部位に潰瘍性病変を認めます。スコープの位置と、体部から前庭部へ移行する胃角の形を目印にします。
画像の見方
スコープを反転して観察しており、手前に弧状に張り出す胃角の稜線が見られます。その中央付近に陥凹性の潰瘍性病変を認めます。部位を問う設問なので、組織診断や良悪性はこの画像のみで確定しません。
各選択肢の検討
a.食道から胃へ入る部位であり、示されている胃角の稜線とは異なります。
b.噴門より口側の胃底部で、通常は見上げる形で観察します。病変は胃角の稜線上です。
c.正しい。反転像の手前にある小彎の胃角部に病変があります。
d.大彎側ではなく、小彎側の折れ曲がりである胃角を示しています。
e.幽門輪を中心にみる像ではありません。
覚えるポイント
胃角は反転像で小彎側の弧状の稜線として同定する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。