金属アレルギーとパッチテスト|第115回医師国家試験F50

第115回医師国家試験 F50(2021年)

正答:d

問題

42歳の女性。自宅近くの歯科診療所で歯科金属のアレルギーを疑われ、検査を勧められて来院した。ネックレスとピアスで皮膚症状を生じたことがある。実施した皮膚検査の写真(別冊No.9)を別に示す。

この検査で判定するアレルギー型はどれか。

a.Ⅰ型

b.Ⅱ型

c.Ⅲ型

d.Ⅳ型

e.Ⅴ型

背部に試験物質を貼付したパッチテスト
別冊No.9 皮膚検査 / 出典:厚生労働省・第115回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

背部に複数の被検物質を貼付するパッチテストであり、金属などによるアレルギー性接触皮膚炎の評価に用います。主に感作T細胞が関わる遅延型反応で、Ⅳ型アレルギーに分類されます。写真は貼付中の状態であり、この写真だけでどの金属が陽性かは判定しません。

画像の見方

背部に複数の試験物質を含む小さな貼付部が並んでいます。即時の膨疹をみるプリックテストではなく、時間をおいて貼付部の紅斑・丘疹などを判定するパッチテストです。

各選択肢の検討

a.IgEと肥満細胞等が関与する即時型反応です。プリックテスト等で評価します。

b.細胞表面抗原などに対する抗体が関与する細胞傷害型で、パッチテストの対象ではありません。

c.免疫複合体が関与する型で、血清病等が代表です。

d.正しい。感作T細胞を中心とする遅延型の接触アレルギーを評価します。

e.受容体刺激抗体などを別枠に分類する場合の型で、金属接触アレルギーとは異なります。

覚えるポイント

パッチテストは主にⅣ型・遅延型の接触アレルギーを調べる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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