第115回医師国家試験 F29(2021年)
正答:a
問題
栄養と病態の組合せで正しいのはどれか。
| 選択肢 | 栄養 | 病態 |
|---|---|---|
| a | アルコールの摂取 | 尿酸の排泄低下 |
| b | 高い糖質摂取割合 | 体重の減少 |
| c | 2週間の絶食後の輸液 | マラスムス |
| d | タンパク質の過剰摂取 | 胆石形成 |
| e | 動物性脂肪の過剰摂取 | 血中LDLコレステロールの低下 |
正答の理由
アルコール摂取は尿酸産生の増加に加え、乳酸の増加などを介した腎からの尿酸排泄低下に関わります。作用は摂取条件や代謝状態によって異なりますが、本問ではこの組合せが適切です。長期絶食後に糖質を含む栄養を急に投与するときは、再栄養症候群にも注意します。
各選択肢の検討
a.正しい。乳酸増加等による尿酸排泄の抑制と、尿酸産生増加が高尿酸血症に関与します。
b.糖質の割合が高いだけで体重が減るとはいえません。体重は総摂取・消費エネルギーなどにも左右されます。
c.急な再栄養で問題になるのは低リン血症等を伴う再栄養症候群です。マラスムスは慢性的なエネルギー欠乏による栄養障害です。
d.タンパク質過剰と胆石形成は標準的な直接の組合せではありません。食品・脂質組成や肥満等を区別して考えます。
e.動物性脂肪に多い飽和脂肪酸の過剰摂取は一般にLDLコレステロールを上げる方向に働きます。
覚えるポイント
飲酒は尿酸の産生増加と排泄抑制の両面から高尿酸血症に関わる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。