第115回医師国家試験 E27(2021年)
正答:d
問題
40歳の女性。外陰部の瘙痒感を主訴に来院した。1か月前から瘙痒を伴う帯下が続いている。痛みはない。身長158 cm、体重64 kg。体温36.5 ℃。脈拍72/分、整。血圧124/76 mmHg。呼吸数18/分。内診で子宮と両側付属器に異常を認めない。帯下は黄色泡沫状。外陰に発赤を認めない。
可能性が高いのはどれか。
a.萎縮性腟炎
b.細菌性腟炎
c.カンジダ腟炎
d.トリコモナス腟炎
e.クラミジア子宮頸管炎
正答の理由
瘙痒と黄色泡沫状の帯下はトリコモナス腟炎を疑う所見です。外陰部の発赤を認めなくても否定できません。帯下の性状だけで確定せず、核酸増幅検査や鏡検等で確認します。症状や外観は他の腟炎と重なることもあります。
各選択肢の検討
a.閉経後等の低エストロゲン状態で多く、今回の帯下性状からはdを優先します。
b.薄い均一な帯下や魚臭等が手掛かりとなります。
c.白色の凝乳状帯下と強い瘙痒が典型です。
d.正しい。黄色〜黄緑色、泡沫状の帯下が手掛かりです。
e.頸管炎では粘膿性の分泌等を認めますが、今回の帯下性状はdが合います。
覚えるポイント
黄色泡沫状帯下でトリコモナスを疑い、検査で確認する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。