第115回医師国家試験 E9(2021年)
正答:e
問題
外傷の初期診療において迅速簡易超音波検査〈FAST〉で確認するのはどれか。
a.気胸
b.骨折
c.臓器損傷
d.大動脈径
e.体腔内出血
正答の理由
FASTは外傷初期に、心囊や腹腔内などの液体貯留を迅速に確認し、体腔内出血を疑うために行います。固形臓器損傷の有無をすべて診断する検査ではなく、陰性でも出血や臓器損傷を除外できません。肺の評価を加えるeFASTでは気胸も対象になります。
各選択肢の検討
a.気胸の評価は肺の観察を加えたeFASTに含まれます。基本的なFASTとの区別が必要です。
b.骨折を網羅的に診断する検査ではありません。
c.臓器損傷そのものの確定・除外が主目的ではありません。液体貯留がなくても損傷はあり得ます。
d.大動脈瘤のスクリーニングなどとは目的が異なります。
e.正しい。外傷に伴う心囊・腹腔などの出血性液体貯留を検索します。
覚えるポイント
FASTは液体貯留、eFASTは気胸評価も追加。陰性だけで損傷を除外しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。