腰椎穿刺は安全な低位の間隙と適切な体位で行う|第115回医師国家試験E6

第115回医師国家試験 E6(2021年)

正答:e

問題

腰椎穿刺について正しいのはどれか。

a.脳ヘルニアの患者が適応である。

b.Jacoby線より上の腰椎間腔を穿刺する。

c.脳脊髄液をシリンジで吸引して採取する。

d.細い穿刺針の方が穿刺後頭痛のリスクが高い。

e.側臥位で両膝を両手で抱え首を前屈した体位をとらせる。

正答の理由

側臥位で背を丸めて腰椎間隙を広げる体位が基本の一つです。ただし、無理な頸部過屈曲を強制せず、呼吸・気道状態を確認します。一般にL3/4やL4/5など脊髄円錐より尾側を選び、髄液は通常自然滴下で採取します。穿刺後頭痛の予防には細い針、特に非切断型針が有利です。

各選択肢の検討

a.頭蓋内圧較差による脳ヘルニアを悪化させる危険があり、適応とはしません。

b.Jacoby線は概ねL4付近の目安です。脊髄円錐より尾側の安全な間隙を確認し、単に線より上を穿刺するという基準にはしません。

c.通常は自然滴下で採取し、ルーチンの強い吸引は行いません。特殊な採取条件で吸引する場合まで全面否定するものではありません。

d.むしろ細い針や非切断型針で穿刺後頭痛を減らします。

e.正しい。側臥位で腰背部を屈曲し間隙を広げます。過度の頸部屈曲や呼吸の妨げを避けます。

覚えるポイント

腰椎穿刺は低位・適切な屈曲・自然滴下。頭痛リスクは針径と針先形状にも関係する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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