回腸導管では腹壁ストーマから持続的に排尿する|第115回医師国家試験C54

第115回医師国家試験 C54(2021年)

正答:a

問題

68歳の男性。膀胱全摘術後の患者である。腹部の写真(別冊No.13)を別に示す。

この患者について正しいのはどれか。

a.集尿袋が必要である。

b.巨赤芽球性貧血を起こす。

c.間歇的な導尿が必要である。

d.乳酸アシドーシスをきたす。

e.カテーテル交換が必要である。

右腹壁に赤い腸粘膜ストーマが突出している写真
腹部のストーマ写真 / 出典:厚生労働省・第115回C別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

腹壁に腸粘膜からなる突出したストーマがあり、膀胱全摘後の回腸導管を考えます。尿を貯める括約機構がないため、ストーマから流れる尿を集尿袋で受けます。自己導尿を行う禁制型リザーバーや、カテーテルを留置する尿管皮膚瘻などとは管理が異なります。

画像の見方

腹壁に赤い腸粘膜の突出したストーマがあります。膀胱全摘後という情報と合わせ、回腸導管による尿路変向を考えます。

各選択肢の検討

a.正しい。持続的に排出される尿を集尿袋で受けます。

b.回腸の使用範囲などによりB12欠乏に注意する場合はありますが、通常の回腸導管で必ず巨赤芽球性貧血が起こるわけではありません。

c.間歇導尿を必要とする禁制型尿路変向とは異なり、尿はストーマから流出します。

d.腸管利用の尿路変向で問題になるのは主に高クロール性代謝性アシドーシスで、乳酸アシドーシスとは異なります。

e.通常、回腸導管に恒久的なカテーテル交換は必要ありません。術直後の一時的なステント等とは区別します。

覚えるポイント

回腸導管は集尿袋、禁制型リザーバーは自己導尿。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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