1歳6か月での共同注意と指さしを確認する|第115回医師国家試験C53

第115回医師国家試験 C53(2021年)

正答:e

問題

1歳6か月の男児。健康診査のため母親に連れられて来院した。上手に歩くことができるが、①スキップはできない。なぐり書きはできるが、②まねをして〇を描くことができない。単語を話すが、③2語文はなく、④自分の名前は言えない。お気に入りの絵本をめくるが、⑤興味あるものの指さしはない。

下線部のうち発達の異常が疑われるのはどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

正答の理由

1歳6か月では、興味のあるものを指さして他者と関心を共有する行動が重要です。それがみられない場合は、言語・社会性・聴覚などを含む発達評価が必要です。スキップ、円の模写、2語文、自分の名前を言う能力は、この時期にすべて獲得していることを求める項目ではありません。指さしの欠如だけで自閉症スペクトラム障害などを確定しません。

各選択肢の検討

a.スキップはもっと後の幼児期に獲得する運動です。

b.この年齢ではなぐり書きができることを確認します。円の模写ができないだけで異常とはしません。

c.単語があり、2語文がまだないことだけでは、この月齢で異常と決めません。

d.自分の名前を言う能力は、1歳6か月で一律に要求しません。

e.正しい。興味を共有する指さしがないことは、詳しい発達評価につなぐ所見です。

覚えるポイント

18か月では指さしによる関心の共有を確認する。発達の個人差も踏まえる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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