第115回医師国家試験 C28(2021年)
正答:a・e
問題
羊水過少の原因となるのはどれか。2つ選べ。
a.アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬
b.副腎皮質ステロイド
c.カルシウム拮抗薬
d.抗甲状腺薬
e.NSAID
正答の理由
ACE阻害薬は胎児のレニン・アンジオテンシン系を抑制して腎機能障害を起こし、羊水過少などにつながります。NSAIDもプロスタグランジン合成阻害による胎児腎血流・尿量の低下を生じ得ます。妊娠中後期の羊水は胎児尿との関連が大きく、腎機能への薬剤影響を考えます。
各選択肢の検討
a.正しい。胎児・新生児腎不全や羊水過少のリスクがあり、妊娠中は禁忌です。
b.早産児の肺成熟などのため妊娠中に用いることがあります。代表的な薬剤性羊水過少の組合せはa・eです。
c.薬剤や妊娠時期に応じた注意は必要ですが、本問の代表的な原因ではありません。
d.胎児甲状腺腫などに注意しますが、提示肢中の典型的な羊水過少の原因としては選びません。
e.正しい。胎児腎機能障害から羊水過少を来し得ます。FDAは妊娠20週以降の使用に注意喚起しています。
覚えるポイント
胎児の腎機能・尿量を低下させるACE阻害薬とNSAIDで羊水過少。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。