第115回医師国家試験 C24(2021年)
正答:c
問題
非感染性疾患(脳心血管疾患・悪性新生物・慢性呼吸器疾患・糖尿病を含む)の国際保健における現況について正しいのはどれか。
a.死亡原因としては感染性疾患より少ない。
b.死亡の半分以上は高所得国で発生している。
c.急速な都市化や生活習慣のグローバル化が加速要因となっている。
d.最大の寄与を有する単一リスクファクターは塩分過剰摂取である。
e.低・中所得国においては、富裕層の方が貧困層より死亡率が高い。
正答の理由
非感染性疾患〈NCDs〉は世界の主要な死亡原因で、低・中所得国にも大きな負担を与えます。急速な都市化や不健康な食事・身体活動不足・喫煙などの拡大が、代謝リスクと疾患負担を増やします。社会的に不利な人では予防・診療へのアクセスも乏しく、重症化や早期死亡につながります。
各選択肢の検討
a.世界全体ではNCDsが主要な死亡原因を占めます。
b.NCD死亡の多くは低・中所得国で発生します。
c.正しい。都市化や生活様式の変化はNCDs拡大の重要な背景です。
d.過剰な塩分も重要ですが、最大の寄与を塩分単独とするのは不適切です。代謝リスクでは高血圧が特に重要です。
e.社会的・経済的に不利な層は曝露や医療アクセスの問題を抱え、早く死亡しやすいという健康格差があります。
覚えるポイント
NCDsは富裕国だけの問題ではない。都市化・生活習慣・健康格差を関連付ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。