第115回医師国家試験 C17(2021年)
正答:e
問題
悪性貧血でみられるのはどれか。
a.胆石
b.脾腫
c.異食症
d.嚥下障害
e.萎縮性胃炎
正答の理由
自己免疫性に胃体部の壁細胞が障害されると、内因子の不足でビタミンB12吸収が低下し、巨赤芽球性貧血を来します。悪性貧血と胃体部優位の萎縮性胃炎は、この病態で結び付きます。異食症や食道病変による嚥下障害は、鉄欠乏性貧血との関連をまず考えます。
各選択肢の検討
a.慢性溶血では色素胆石が問題になりますが、本問の代表的な背景病変はeです。悪性貧血との併存を否定するものではありません。
b.血液疾患でみられ得ますが、悪性貧血の最も特徴的な組合せは胃粘膜萎縮です。
c.鉄欠乏でみられる特徴的症状です。
d.鉄欠乏に伴うPlummer-Vinson症候群などとの関連が代表的です。
e.正しい。自己免疫性胃炎、壁細胞障害、内因子不足という病態です。
覚えるポイント
悪性貧血はB12欠乏。胃体部萎縮と内因子不足を結び付ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。