第115回医師国家試験 C16(2021年)
正答:c
問題
医療行為とそれによる疾患の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 医療行為 | 疾患 |
|---|---|---|
| a | 輸血 | ヘモクロマトーシス |
| b | 副木固定 | 腓骨神経麻痺 |
| c | 生物学的製剤の使用 | HIV感染 |
| d | ヒト乾燥硬膜の使用 | Creutzfeldt-Jakob病 |
| e | プレドニゾロン長期内服 | 二次性副腎機能不全 |
正答の理由
生物学的製剤では免疫抑制による結核やB型肝炎の再活性化、日和見感染などに注意しますが、製剤の使用自体がHIV感染を成立させるという組合せではありません。HIVは感染性体液などを介する曝露で感染します。生物学的製剤による感染症リスクと、過去の汚染血液製剤による感染を混同しません。
各選択肢の検討
a.反復輸血で鉄が蓄積し、輸血後鉄過剰症を起こします。遺伝性ヘモクロマトーシスとは原因が異なります。
b.腓骨頭周囲の圧迫で総腓骨神経麻痺を起こし得ます。
c.正答。免疫抑制に伴う感染リスクと、HIVを新たに獲得する感染経路とは別です。
d.ヒト乾燥硬膜移植による医原性プリオン病が知られています。
e.視床下部・下垂体・副腎系が抑制され、減量・中止時などに副腎不全を生じ得ます。
覚えるポイント
免疫抑制による再活性化と、汚染製剤を介した感染を区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第115回医師国家試験問題および正答
- EULAR 2022:免疫抑制治療前の結核・肝炎等のスクリーニングと予防
- Endocrine Society/ESE:糖質コルチコイド誘発性副腎不全
- 厚生労働省:ヒト乾燥硬膜によるCJDと診療録保存
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。