子宮頸癌の死亡率にみられる年齢層別の世代差|第115回医師国家試験C10

第115回医師国家試験 C10(2021年)

正答:c

問題

1958〜2018年の子宮頸癌、胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌の女性の年齢階層別死亡率の推移(別冊No.2)を別に示す。ただし、死亡率は相対的な値として示してある。

子宮頸癌はどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

1958〜2018年の女性のがん年齢階層別死亡率の推移。①〜③の各図と40〜79歳の4系列。
女性の年齢階層別死亡率①〜③(別冊No.2) / 出典:厚生労働省・第115回C別冊(原本の該当ページ)
1958〜2018年の女性のがん年齢階層別死亡率の推移。④・⑤の各図と40〜79歳の4系列。
女性の年齢階層別死亡率④・⑤(別冊No.2) / 出典:厚生労働省・第115回C別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

③は高齢層の長期的な低下に対し、40〜49歳などで一度低下した後に再上昇し、年齢層間の差が小さくなる推移です。子宮頸癌では古い世代の減少と、より若い世代の死亡率上昇が同時にみられることがあり、この世代差に注目します。罹患率と死亡率は区別し、縦軸が相対値であるため、図同士の高さから死亡者数の大小を比較しません。

画像の見方

③では70〜79歳の青線は近年低下しますが、40〜49歳の赤線は1990年頃を底に上昇しています。①は4系列とも減少し、④は多くの系列で長期上昇、②・⑤は高齢層の上昇後に頭打ち・減少する推移です。縦軸の相対値は各図間で直接比較しません。

各選択肢の検討

a.全ての年齢層が長期的に大きく低下する型で、胃癌の推移に対応します。

b.高齢層で上昇した後に頭打ち・低下する型で、③の年齢層ごとの対照的な変化とは異なります。

c.正しい。高齢層の低下と比較的若い層の再上昇がみられ、子宮頸癌の世代差に対応します。

d.多くの年齢層で長期に上昇する型で、乳癌の推移に対応します。

e.高齢層で上昇した後に減少・横ばいとなる型で、③の変化とは異なります。

覚えるポイント

子宮頸癌の推移は、高齢世代の減少と若い世代の増加を分けて読む。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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