癌患者の希死念慮を表す言葉への初期対応|第115回医師国家試験C5

第115回医師国家試験 C5(2021年)

正答:e

問題

癌患者が「死にたい」と訴えた時、最初の対応として正しいのはどれか。

a.抗うつ薬を処方する。

b.今後の診療を拒否する。

c.自殺は周囲に迷惑がかかることを説明する。

d.精神科を受診して相談するよう勧める。

e.何がつらくてそう思うのか尋ねる。

正答の理由

まず苦痛を否定せず、何がつらくてそのように感じるのかを尋ねます。身体症状、抑うつ、孤立、生活上の困りごとなどを把握して、必要な支援につなげます。言葉を聞くだけで終えず、自傷の切迫性も評価し、危険が高ければ安全確保と精神科等への連携を並行します。原因評価なしに処方したり、診療を打ち切ったりしません。

各選択肢の検討

a.抑うつの診断や全身状態の評価をせず、直ちに抗うつ薬だけを処方するのは適切ではありません。

b.援助を必要とする訴えに対し、診療を拒否して支援を断つ対応は不適切です。

c.非難や罪悪感を与える説得は避け、苦痛の内容を受け止めます。

d.専門家との連携は重要ですが、まず担当者自身が訴えを聴き、状況と安全を評価します。

e.正しい。背景にある具体的な苦痛を尋ね、必要なケアと安全確保につなげます。

覚えるポイント

「死にたい」という訴えには、まず苦痛を尋ねて受け止め、切迫性を評価して支援する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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