第115回医師国家試験 B38(2021年)
正答:d
問題
59歳の女性。手指の腫脹を主訴に来院した。3週前から急に手指末節が腫脹し、爪甲が隆起し軽度の疼痛を伴うようになったため受診した。数日前から同様の症状が足趾にも生じてきた。関節痛はない。手指の写真(別冊No.5)を別に示す。
精査すべきなのはどれか。
a.子宮癌
b.腎癌
c.乳癌
d.肺癌
e.卵巣癌

正答の理由
指末節の膨隆と爪の曲率増大はばち指です。成人で短期間に新たに出現した場合、肺癌を含む胸部疾患を検索します。ばち指だけで肺癌と確定するわけではなく、慢性肺疾患や心疾患、消化器疾患等も原因になります。
画像の見方
指先が丸く膨れ、側面像では爪甲の曲率が増大しています。ばち指の形態に合致します。
各選択肢の検討
a.この選択肢群では肺癌の関連が重要です。
b.ばち指の第一の検索対象として本問で選ぶ臓器ではありません。
c.本例の指変化でまず検索する悪性腫瘍は肺癌です。
d.正しい。新規ばち指は胸部画像検査を行う重要な手掛かりです。
e.本問の典型的関連は肺癌です。
覚えるポイント
成人の新規ばち指は胸部疾患、特に肺癌を確認。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。