良質な喀痰のGram染色を初期治療に生かす|第115回医師国家試験B23

第115回医師国家試験 B23(2021年)

正答:d

問題

市中肺炎に対する抗菌薬適正使用の原則について、適切なのはどれか。

a.体温により抗菌薬を選択する。

b.白血球数により抗菌薬を選択する。

c.喀痰培養の最終結果が出てから開始する。

d.喀痰のGram染色を確認してから開始する。

e.治療効果の判定はCRPの正常化を指標とする。

正答の理由

迅速に得られる良質な喀痰のGram染色から、菌の形態と優位性を確認し、原因菌を推定して初期抗菌薬の選択に生かします。最終培養結果が出るまで治療を待つという意味ではありません。現在の指針では全ての外来肺炎に喀痰検査を一律に求めず、重症例や耐性菌リスクなどに応じて行います。敗血症などでは検体採取のために抗菌薬開始を遅らせません。

各選択肢の検討

a.体温単独では原因菌や適切な抗菌薬を決定できません。

b.白血球数単独で薬剤を選択しません。

c.培養結果を待たず、重症度などに応じて経験的治療を始めます。

d.正しい。迅速な原因菌推定に利用します。ただし全例で実施・結果待ちを必須とする趣旨ではありません。

e.症状、呼吸状態、循環、臨床的安定性などを評価し、CRP正常化だけを目標にしません。

覚えるポイント

適切な検体と迅速検査を生かし、培養待ちで必要な治療を遅らせない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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