第115回医師国家試験 A15(2021年)
正答:c・e
問題
身体依存が形成される薬物はどれか。2つ選べ。
a.大麻
b.コカイン
c.モルヒネ
d.メタンフェタミン
e.フェノバルビタール
正答の理由
公式正答はc・eです。モルヒネとフェノバルビタールは反復使用により身体依存を形成し、中断で特徴的な離脱症状を起こし得ます。ただし大麻にも離脱症候群が認められており、「大麻には身体依存も離脱もない」とは説明できません。本問の2択は試験の公式正答として保持し、臨床の依存・離脱評価とは区別します。大麻離脱は、出題後に初めて認識されたものではありません。
各選択肢の検討
a.公式正答には含まれません。ただし大麻中断後の不眠・易刺激性・食欲低下等の離脱は認められ、離脱や身体依存を一律に否定できません。
b.公式正答には含まれません。強い依存と、中断後の抑うつ・疲労・睡眠変化等の離脱があり、無害あるいは離脱なしという意味ではありません。
c.公式正答。反復使用で身体依存が形成され、中断で発汗・流涙・消化器症状等を生じ得ます。
d.公式正答には含まれませんが、依存と中断後の疲労・抑うつ・睡眠変化等の離脱は生じ得ます。
e.公式正答。バルビツール酸系で身体依存が形成され、急な中断でけいれん・せん妄など重い離脱を来し得ます。
覚えるポイント
公式CEと、現在認められている大麻・刺激薬の離脱を混同しない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第115回医師国家試験問題および正答
- NIDA:Cannabis Withdrawal Scale
- DailyMed:フェノバルビタール・身体依存と離脱
- SAMHSA:刺激薬の作用と離脱(Chapter 3)
- MedlinePlus:モルヒネと身体依存・離脱
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。