第115回医師国家試験 A8(2021年)
正答:e
問題
肝細胞癌のため肝切除術が予定された患者で、肝予備能を判断する際に重要でないのはどれか。
a.血清アルブミン値
b.ICG試験(15分値)
c.血清総ビリルビン値
d.プロトロンビン時間
e.α-フェトプロテイン〈AFP〉値
正答の理由
肝切除前には残る肝臓が機能を維持できるか評価します。アルブミンとプロトロンビン時間は合成能、ビリルビンは排泄能、ICG15分停滞率は肝の取り込み・排泄を含む機能評価に用います。AFPは肝細胞癌の腫瘍マーカーで、肝予備能を直接評価する指標ではありません。
各選択肢の検討
a.肝の蛋白合成能を反映し、肝予備能評価に用います。
b.ICG15分停滞率は切除許容範囲の判断に利用します。
c.肝の排泄機能を評価する指標です。
d.凝固因子合成能を反映しますが、抗凝固薬やビタミンK欠乏の影響にも注意します。
e.正答。腫瘍の評価には重要ですが、設問が問う肝予備能とは異なります。
覚えるポイント
腫瘍の活動性と、残肝が働ける能力を分ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。