第115回医師国家試験 A4(2021年)
正答:d
問題
切除不能の悪性黒色腫に使用される抗体薬の標的抗原はどれか。
a.IL-17
b.EGF受容体
c.IL-6受容体
d.PD〈programmed cell death〉-1
e.VEGF〈vascular endothelial growth factor〉
正答の理由
ニボルマブやペムブロリズマブはPD-1を標的とする免疫チェックポイント阻害薬で、切除不能な悪性黒色腫の治療に用いられます。PD-1によるT細胞への抑制シグナルを遮断し、抗腫瘍免疫を働かせます。他の標的薬や併用療法もあり、PD-1抗体だけが治療選択肢という意味ではありません。
各選択肢の検討
a.乾癬等に用いる抗体の標的で、本問の悪性黒色腫の抗体標的ではありません。
b.他の癌種で用いる抗体の標的ですが、本問ではPD-1を選びます。
c.関節リウマチ等に用いる薬剤の標的で、提示肢の正答ではありません。
d.正しい。PD-1を遮断する抗体が悪性黒色腫に使用されます。
e.血管新生を標的としますが、本問の悪性黒色腫に対する抗体としてはPD-1が適切です。
覚えるポイント
抗PD-1抗体はT細胞の抑制シグナルを解除する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。