第114回医師国家試験 F48(2020年)
正答:a
問題
35歳の男性。よく眠れなくなったため、産業医に相談に来た。最近、職場で異動があり、ストレスを感じているという。
産業医の役割として適切でないのはどれか。
a.睡眠薬の処方
b.飲酒状況の評価
c.リラクセーションの指導
d.快適な職場づくりへの助言
e.勤務状態に配慮した生活指導
正答の理由
産業医は労働者の健康相談、健康教育、作業環境・作業管理への助言などを担います。不眠の背景を評価して生活・職場環境の調整を行い、治療が必要なら診療につなげます。睡眠薬の処方は、産業医としての健康管理業務ではなく診療の役割です。産業医も医師であり、別途適切な診療の体制と手続きを備えれば処方できることとは区別します。
各選択肢の検討
a.不適切。本問は産業医としての役割を問うもので、睡眠薬による治療は診療として行います。
b.適切。飲酒は睡眠や健康に影響するため評価対象です。
c.適切。ストレス対処や睡眠衛生の指導は健康相談・教育に含まれます。
d.適切。作業環境や職場の健康保持への助言は産業医の業務です。
e.適切。労働時間や交代勤務等を踏まえた健康指導を行います。
覚えるポイント
産業医の健康管理・就業支援と、主治医としての診療・処方を区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。