起立性調節障害の診断|第114回医師国家試験F44

第114回医師国家試験 F44(2020年)

正答:a

問題

10歳の女児。起立時の気分不良を主訴に母親に連れられて来院した。朝はなかなか起きられず、起立時に気分不良があり、時に目の前が暗くなりふらふらすることがある。午前中は特に調子が悪い。頭痛、腹痛が続き、食欲は不良である。乗物酔いを起こしやすいという。意識は清明。顔面はやや蒼白である。神経診察で異常を認めない。尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。

診断に最も有用な検査はどれか。

a.起立試験

b.視野検査

c.脳波検査

d.温度眼振検査

e.重心動揺検査

正答の理由

起立に伴う気分不良や眼前暗黒感、朝に強い症状から起立性調節障害を疑います。起立試験で臥位から立位への血圧・心拍数の変化と症状の再現を確認します。一般検査が正常でも否定されず、怠けと決めつけないことが大切です。

各選択肢の検討

a.正しい。起立に対する循環調節の異常を確認し、病型の評価に用います。

b.本問では選ばない。視神経・視路の障害などを評価する検査で、起立に伴う一過性の眼前暗黒感とは目的が異なります。

c.本問では選ばない。てんかん等の評価に用いますが、発作性の意識消失・けいれん等は示されていません。

d.本問では選ばない。温度刺激による前庭機能の評価です。

e.本問では選ばない。平衡機能を評価しますが、起立時の循環変化を直接確認する検査ではありません。

覚えるポイント

起立時の眼前暗黒感と午前中の不調では、血圧・心拍を測る起立試験を行う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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