本人が入院を希望する統合失調症の入院形式|第114回医師国家試験F41

第114回医師国家試験 F41(2020年)

正答:c

問題

25歳の男性。幻聴を主訴に兄に連れられて来院した。昨日から「そばに人がいないのに、考えていることを批判し動作を命令する声が聞こえてくる。つらくて仕方がない」と苦痛を伴った幻聴を訴えるようになったため、精神科病院を受診した。この病院で3年前に統合失調症と診断され、通院中であった。患者はこの声が聞こえなくなるよう入院の上で治療して欲しいと訴えている。

適切な入院形式はどれか。

a.応急入院

b.自由入院

c.任意入院

d.医療保護入院

e.緊急措置入院

正答の理由

本人が治療の必要性を認識して入院を希望しており、本人の同意に基づく任意入院が適切です。幻聴があることや家族が付き添っていることだけで、本人の同意によらない入院形式を選ぶわけではありません。実際には入院の説明を理解して同意できることを確認します。

各選択肢の検討

a.誤り。本人の同意に基づく入院が困難で、急速を要し家族等の同意も得られない場合等の制度です。

b.誤り。精神保健福祉法上の入院形式の名称ではありません。

c.正しい。本人の同意に基づく入院です。

d.誤り。本人の同意に基づく入院が行われる状態にない場合に、指定医の判定等の要件で行う制度です。

e.誤り。自傷他害のおそれがあり、急速を要する場合の制度です。本例にその要件は示されていません。

覚えるポイント

幻聴があっても、説明を理解して本人が同意するなら任意入院。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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