第114回医師国家試験 F32(2020年)
正答:b・e
問題
心臓手術後の胸部エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
矢印のカテーテルで測定するのはどれか。2つ選べ。
a.左室圧
b.心拍出量
c.大動脈圧
d.肺静脈圧
e.肺動脈楔入圧

正答の理由
静脈から右心系を経由して肺動脈に進むSwan-Ganzカテーテルです。熱希釈法による心拍出量の測定と、先端のバルーンを膨らませて肺動脈の分枝を閉塞したときの肺動脈楔入圧の測定ができます。楔入圧は、適切な測定条件では左房圧を推定する指標です。
画像の見方
矢印のカテーテルは右頸部から上大静脈、右房・右室を通り、肺動脈方向に先端が向かっています。胸骨正中切開後のワイヤーも見えます。
各選択肢の検討
a.誤り。左室内に留置するカテーテルではありません。
b.正しい。温度変化を利用した熱希釈法で測定できます。
c.誤り。大動脈圧の直接測定には動脈側のカテーテルが必要です。
d.誤り。肺静脈内に先端を置いて直接測定するものではありません。楔入圧による推定とは区別します。
e.正しい。バルーンで肺動脈末梢を一時的に閉塞して測定します。
覚えるポイント
Swan-Ganzカテーテルでは心拍出量と肺動脈楔入圧を測定できる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。