尿蛋白排泄量と糸球体・尿細管機能|第114回医師国家試験F23

第114回医師国家試験 F23(2020年)

正答:a

問題

尿蛋白量を決定する因子でないのはどれか。

a.尿浸透圧

b.糸球体内圧

c.尿細管機能

d.糸球体基底膜の蛋白透過性

e.糸球体上皮細胞(ポドサイト)機能

正答の理由

尿中への蛋白排泄は、糸球体でどれだけ濾過されるかと、尿細管でどれだけ再吸収されるかによって左右されます。尿浸透圧は尿の濃縮の指標であり、ここで問う蛋白の排泄量を決める直接の因子ではありません。尿が濃いと蛋白「濃度」が高くなることと、一定時間の排泄「量」を区別します。

各選択肢の検討

a.正しい。尿の濃さと蛋白排泄量は同じ概念ではありません。

b.誤り。糸球体内の圧は蛋白濾過に影響します。

c.誤り。濾過された蛋白の再吸収に関わり、機能障害では尿細管性蛋白尿を生じます。

d.誤り。糸球体濾過障壁の透過性が増すと、蛋白が尿へ漏れやすくなります。

e.誤り。ポドサイトは濾過障壁を構成し、その障害は蛋白尿の原因となります。

覚えるポイント

尿蛋白の排泄量は濾過と再吸収で考え、尿中濃度と区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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