第114回医師国家試験 F11(2020年)
正答:c
問題
右側頭骨CT(別冊No.2)を別に示す。
部位と機能の組合せで正しいのはどれか。
a.①―舌知覚
b.②―中耳腔換気
c.③―平衡覚
d.④―表情筋運動
e.⑤―聴覚

正答の理由
③は内耳の前庭です。前庭の耳石器は重力や直線加速度を受容し、半規管とともに平衡機能を担います。骨条件CTでは内耳の小さな腔を、内耳道や周囲の含気腔から区別します。
画像の見方
③の矢印は骨に囲まれた前庭腔を示しています。②の内耳道はその内側、①の耳小骨と④の含気腔は外側に位置します。
各選択肢の検討
a.誤り。①は耳小骨で、鼓膜から内耳へ音の振動を伝える部分です。舌の知覚を担う構造ではありません。
b.誤り。②は内耳道です。中耳腔の換気に関わるのは、咽頭と中耳をつなぐ耳管です。
c.正しい。③は前庭で、平衡覚に関与します。
d.誤り。④は乳突部の含気腔です。表情筋を動かす顔面神経とは区別します。
e.誤り。⑤は後頭蓋窩外側の静脈洞に相当します。聴覚の感覚器は蝸牛です。
覚えるポイント
側頭骨CTでは耳小骨、内耳道、前庭、乳突部の含気腔を位置関係で見分ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。