第114回医師国家試験 E18(2020年)
正答:b
問題
ノーベル生理学・医学賞を受賞した日本人研究者とその研究者が貢献した研究内容の組合せで誤っているのはどれか。
a.大隅良典―オートファジーの仕組みの解明
b.大村智―マラリアに対する新たな治療法の発見
c.利根川進―抗体の多様性に関する遺伝的原理の発見
d.本庶佑―免疫チェックポイント分子の発見
e.山中伸弥―成熟した細胞のリプログラミングによる多能性の獲得
正答の理由
2015年の受賞では、大村智とWilliam C. Campbellは線虫による寄生虫感染症の新たな治療に、屠呦呦(Tu Youyou)はマラリア治療の発見に貢献したとして評価されました。大村智とマラリア治療を結び付けたbが誤りです。
各選択肢の検討
a.正しい組合せ。大隅良典はオートファジーの仕組みの解明で2016年に受賞しました。
b.誤った組合せ。大村智の研究はアベルメクチンなどを通じた線虫感染症の治療に結び付きました。同じ2015年でも、マラリア治療は屠呦呦の業績です。
c.正しい組合せ。利根川進は抗体の多様性を生む遺伝的原理の発見で1987年に受賞しました。
d.正しい組合せ。本庶佑はPD-1を発見し、免疫抑制を解除するがん治療につなげました。2018年の受賞はJames P. Allisonと共同です。
e.正しい組合せ。山中伸弥は成熟細胞を初期化して多能性をもたせる研究で2012年に受賞しました。
覚えるポイント
2015年は大村智・Campbellが線虫感染症、屠呦呦がマラリア。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第114回医師国家試験問題および正答
- ノーベル財団:ノーベル生理学・医学賞の受賞者・授賞理由一覧
- 京都大学高等研究院:本庶佑の受賞とPD-1研究
- カロリンスカ研究所ノーベル委員会:2015年受賞の公式発表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。