肺切除術後の乳白色胸水と乳び胸の診断|第114回医師国家試験D63

第114回医師国家試験 D63(2020年)

正答:c

問題

A 65-year-old woman was diagnosed with stage IB right lung cancer. She underwent right lower lobectomy with lymph node dissection for the cancer. She developed a milky white pleural effusion of 860 mL, which was drained after starting meals on the first postoperative day.

Which pleural effusion test should be performed for a definitive diagnosis?

a.Protein

b.Bacteria

c.Triglyceride

d.Malignant cells

e.White blood cells

正答の理由

肺葉切除・リンパ節郭清後、食事開始を契機に乳白色の胸水が排出されており、胸管系からの乳び漏を考えます。選択肢では胸水トリグリセリドを測定します。一般に110 mg/dLを超える値は乳び胸を支持し、境界値などで診断が不明ならカイロミクロンの検出で確認します。白色という見た目だけで膿胸や偽乳び胸と区別することはできません。

各選択肢の検討

a.誤り。滲出性・漏出性の分類には役立ちますが、乳び胸を確定する項目ではありません。

b.誤り。感染が疑われれば培養しますが、術後食事開始で乳白色になる経過は乳び漏を示唆します。

c.正しい。乳びに多い中性脂肪を確認する検査です。必要に応じカイロミクロンも調べます。

d.誤り。悪性胸水の評価ですが、術後早期の食事との関連は乳び胸を優先する所見です。

e.誤り。細胞数・分画だけでは乳び胸を確定できません。

覚えるポイント

胸部手術後、食事再開で乳白色となる胸水はトリグリセリドとカイロミクロンで評価。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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