変形性股関節症の治療|第114回医師国家試験D28

第114回医師国家試験 D28(2020年)

正答:c

問題

78歳の女性。左股関節痛を主訴に来院した。10年前に誘因なく左股関節痛が出現したがそのままにしていた。最近になり痛みが増悪したという。股関節部エックス線写真(別冊No.11)を別に示す。

治療法として適切でないのはどれか。

a.杖使用

b.筋力訓練

c.徒手整復

d.NSAID投与

e.人工股関節全置換術

左股関節の著明な関節裂隙狭小化と骨変形
股関節部エックス線写真 / 出典:厚生労働省・第114回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

長期にわたる股関節痛と、左股関節の著明な関節裂隙狭小化・骨変形から、進行した変形性股関節症を考えます。徒手整復は外傷性脱臼などに対する処置であり、変性した軟骨や骨を元に戻す治療ではありません。

画像の見方

左股関節は関節裂隙が著しく狭小化し、骨頭・臼蓋の変形と硬化がみられます。慢性的な変形性変化であり、外傷性脱臼を徒手整復する状況とは異なります。

各選択肢の検討

a.適切です。杖による免荷は疼痛軽減に役立ちます。

b.適切です。疼痛に配慮しながら周囲筋力や機能を維持します。

c.不適切で本問の正答です。変形性股関節症を徒手整復で治療することはできません。

d.適切な選択肢です。腎・消化管・心血管等のリスクを評価し、必要最小限で使用します。

e.保存療法で痛みや生活障害が改善しない進行例では適応を検討します。

覚えるポイント

変形性股関節症は免荷・運動療法・鎮痛、進行例では人工関節を検討する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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