第114回医師国家試験 D12(2020年)
正答:b・e
問題
脳神経外科手術で用いる器具の写真(別冊No.2A、B)を別に示す。
これらの器具を用いるのはどれか。2つ選べ。
a.脳動脈瘤に対するコイル塞栓術
b.慢性硬膜下血腫に対する穿頭ドレナージ術
c.下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞的腫瘍摘出術
d.頸部内頸動脈狭窄に対する頸動脈内膜剝離術
e.正常圧水頭症に対する脳室腹腔短絡術〈VPシャント〉

正答の理由
写真は頭蓋骨に孔を作るための穿孔器です。慢性硬膜下血腫の穿頭ドレナージや、VPシャントで脳室カテーテルを挿入する際の頭蓋骨穿孔に用います。電動・手動等の方式や実際の器具は施設によって異なります。
画像の見方
Aの電動式とBの手動式の頭蓋骨穿孔器。静止画像から確認できる範囲で評価し、病歴と合わせて判断します。
各選択肢の検討
a.血管内からカテーテルを操作する治療で、この穿孔器による頭蓋骨穿孔を基本手技としません。
b.正しい。頭蓋骨に孔を開け血腫を排出・洗浄し、ドレーンを留置します。
c.鼻腔・蝶形骨洞を経由するアプローチで、写真の頭蓋穿孔器を選ぶ問題ではありません。
d.頸部の血管手術であり、頭蓋骨に孔を開けません。
e.正しい。脳室カテーテルを通すため頭蓋骨に孔を作ります。
覚えるポイント
頭蓋骨穿孔は慢性硬膜下血腫ドレナージやVPシャントに使う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。