女性化乳房を来す疾患と薬剤|第114回医師国家試験C34

第114回医師国家試験 C34(2020年)

正答:a・c・e

問題

女性化乳房の原因となり得るのはどれか。3つ選べ。

a.肝硬変

b.尿崩症

c.精巣腫瘍

d.ACTH単独欠損症

e.ドパミン受容体拮抗薬

正答の理由

女性化乳房は、乳腺に対するエストロゲン作用とアンドロゲン作用の不均衡等によって生じます。肝硬変、エストロゲンやhCGを産生する精巣腫瘍、一部のドパミン受容体拮抗薬が原因となり得ます。薬剤では高プロラクチン血症に伴う性腺機能への影響等が関与しますが、すべての薬剤・患者に起こるわけではありません。

各選択肢の検討

a.正しい。性ホルモン代謝や性腺機能の変化等を伴い、女性化乳房を来すことがあります。

b.主病態は抗利尿ホルモンの作用不足で、通常は女性化乳房の代表的原因ではありません。

c.正しい。ホルモン産生性の精巣腫瘍等が原因となり得ます。すべての精巣腫瘍で生じるという意味ではありません。

d.ACTH・コルチゾール低下が中心であり、性腺刺激ホルモンの低下を伴う汎下垂体機能低下と区別します。

e.正しい。例えばスルピリドでは抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌を促し、女性化乳房等の内分泌有害作用が起こり得ます。

覚えるポイント

女性化乳房は肝疾患・性腺やホルモン産生腫瘍・薬剤を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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