第114回医師国家試験 C21(2020年)
正答:c
問題
プロトロンビン時間が延長するのはどれか。
a.血友病
b.血小板無力症
c.ビタミンK欠乏症
d.von Willebrand病
e.IgA血管炎〈Schönlein-Henoch紫斑病〉
正答の理由
ビタミンKは凝固因子Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹの機能発現に必要です。欠乏すると、とくに半減期の短い第Ⅶ因子の低下が反映され、外因系・共通系をみるPTが延長します。重度の欠乏ではAPTTも延長し得ます。
各選択肢の検討
a.第Ⅷまたは第Ⅸ因子の欠乏で、主にAPTTが延長し、PTは通常正常です。
b.血小板の凝集機能の異常で、PTは通常正常です。
c.正しい。ビタミンK依存性凝固因子の機能低下によりPTが延長します。
d.血小板粘着と第Ⅷ因子の安定性に関係し、PTは通常正常です。APTTが延長する場合はあります。
e.血管炎による紫斑で、凝固因子欠乏によるPT延長が基本病態ではありません。
覚えるポイント
PTは外因系・共通系。血小板・血管の異常による出血とは分ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。