予後告知後の死にたいという訴えへの対応|第114回医師国家試験C4

第114回医師国家試験 C4(2020年)

正答:e

問題

乳癌の再発で、余命が1年以内であるという内容の告知を受けた入院患者が死にたいと訴えた。

医師の対応で最も適切なのはどれか。

a.頑張れと励ます。

b.速やかに退院させる。

c.ホスピスへの入院を勧める。

d.死について触れないようにする。

e.現在の気持ちについて話題にする。

正答の理由

まず「死にたい」と感じるほどのつらさに耳を傾け、気持ちを話してもらいます。身体症状、予後への不安、抑うつ、家族・社会的問題を確認し、自殺の具体的な考え・計画の有無を評価して安全を確保します。患者の思いを聞く前に励ましや退院・転院の話へ置き換える対応は適切ではありません。

各選択肢の検討

a.気持ちを十分に聞かない励ましは、患者の孤立感を強めることがあります。

b.安全評価と苦痛への対応をせず退院させるのは不適切です。

c.緩和ケアやホスピスは選択肢ですが、最初に患者の苦痛・希望を把握します。

d.死の話題を避けると、患者が大切な不安を話せなくなります。

e.正しい。感情を受け止め、背景と安全を評価する入口になります。

覚えるポイント

死にたいという言葉を避けず、苦痛を聴き、安全を評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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