第114回医師国家試験 B23(2020年)
正答:a
問題
散瞳を認めるのはどれか。
a.動眼神経麻痺
b.有機リン中毒
c.Horner症候群
d.オピオイド投与
e.Wallenberg症候群
正答の理由
動眼神経には瞳孔括約筋へ向かう副交感神経線維が含まれ、その障害で散瞳・対光反射低下が起こります。動眼神経麻痺には瞳孔が保たれる型もあるため、すべてが必ず散瞳するという意味ではありません。
各選択肢の検討
a.正しい。副交感神経線維の障害を伴えば散瞳します。散瞳を伴う急性の動眼神経麻痺では圧迫性病変等を評価します。
b.コリンエステラーゼ阻害によりコリン作動性症状を生じ、通常は縮瞳します。
c.交感神経路の障害により縮瞳と軽い眼瞼下垂を生じます。
d.典型的な薬理作用・中毒では縮瞳が見られます。
e.延髄外側で交感神経路が障害されれば、同側のHorner症候群を伴い縮瞳します。
覚えるポイント
瞳孔は副交感神経障害で散瞳、交感神経障害で縮瞳する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。