第114回医師国家試験 A47(2020年)
正答:c
問題
14歳の男子。1か月前からの両眼の瘙痒感と1週前からの左眼視力低下を主訴に来院した。矯正視力は右1.0、左0.4。左上眼瞼を翻転した写真(別冊No. 18)を別に示す。
診断はどれか。
a.霰粒腫
b.麦粒腫
c.春季カタル
d.流行性角結膜炎
e.クラミジア結膜炎

正答の理由
思春期男子の両眼の強い瘙痒感と、上眼瞼結膜の石垣状の巨大乳頭から春季カタルを考えます。角膜障害を合併すると視力低下を来し得ますが、この写真だけで角膜潰瘍の有無を断定はできません。
画像の見方
翻転した上眼瞼の結膜に、大きく隆起した乳頭が密集し、石垣状の外観を示しています。強い瘙痒感と合わせて春季カタルを支持します。
各選択肢の検討
a.マイボーム腺の慢性肉芽腫性炎症による局所的なしこりで、結膜全体の巨大乳頭とは異なります。
b.眼瞼の急性細菌感染で有痛性腫脹を来し、強い両眼瘙痒と巨大乳頭を説明しません。
c.正しい。若年男性、瘙痒、上眼瞼結膜の巨大乳頭が特徴です。
d.アデノウイルス感染による結膜炎で、濾胞や耳前リンパ節腫脹などが手がかりです。本図の巨大乳頭には春季カタルが合います。
e.濾胞性結膜炎を来しますが、提示された石垣状乳頭と年齢・症状からは春季カタルが合います。
覚えるポイント
春季カタルは上眼瞼結膜の巨大乳頭と角膜合併症に注意。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。