第113回医師国家試験 F35(2019年)
正答:b・c
問題
6か月の乳児のBCG予防接種時の問診票から得た情報のうち、接種に際して注意を要し詳細を確認すべきなのはどれか。2つ選べ。
a.母親が卵アレルギーである。
b.兄が先天性免疫不全症である。
c.同居の祖父が肺結核で入院中である。
d.本人の接種当日の体温が37.0℃である。
e.本人が2週間前にB型肝炎予防接種を受けた。
正答の理由
BCGは生ワクチンであり、本人にも免疫不全がないかを確認するため、兄の先天性免疫不全症という家族歴は重要です。また同居の祖父が肺結核で入院中の場合、既に結核へ感染していないかを評価し、接種の可否を判断します。原本では最後の選択肢記号がcと重複していますが、ここでは内容を変えず5番目をeとして表示しています。
各選択肢の検討
a.母親の卵アレルギーだけで、乳児本人へのBCG接種を不適当とはしません。本人の成分アレルギー等は別途確認します。
b.正しい。家族性の免疫不全の可能性を検討し、本人の状態を確認してから接種を判断します。
c.正しい。濃厚接触歴を確認し、結核感染の評価と必要な対応を接種に先立って行います。
d.37.0℃だけで明らかな発熱として接種不可とはしません。全身状態や他の症状を併せて判断します。
e.B型肝炎は不活化ワクチンです。2019年当時の「異なるワクチンまで6日以上」の間隔も満たしています。2020年10月からは、この組合せに一律の日数制限はありません。
覚えるポイント
BCG接種前は、免疫不全の本人・家族歴と、結核患者との接触歴を確認します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第113回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:BCGワクチン・接種できない方/注意が必要な方
- 厚生労働省:ワクチン接種間隔の2020年変更と従来の規定
- 厚生労働省:定期接種実施要領・先天性免疫不全症の近親者/結核接触歴
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。