高齢化による粗死亡率と年齢調整死亡率の異なる推移|第113回医師国家試験F34

第113回医師国家試験 F34(2019年)

正答:c・d

問題

2006年(平成18年)に比して2016年(平成28年)で、粗死亡率が増加しているが年齢調整死亡率が減少しているのはどれか。2つ選べ。

a.自殺

b.結核

c.心疾患

d.悪性新生物

e.脳血管疾患

正答の理由

該当するのは心疾患と悪性新生物です。当時公表の人口動態統計では、人口10万対の粗死亡率は心疾患が2006年137.2から2016年158.4へ、悪性新生物が261.0から298.3へ上昇しています。一方、同じ基準人口で年齢構成を調整した死亡率は男女とも低下しています。高齢者の割合が増えると、年齢別の死亡状況が改善しても、集団全体の粗死亡率は上昇し得ます。

各選択肢の検討

a.粗死亡率は23.7から16.8へ低下しており、「粗死亡率が増加」に該当しません。

b.粗死亡率は1.8から1.5へ低下しており、該当しません。

c.正しい。粗死亡率は上昇し、年齢調整死亡率は男性79.7→64.5、女性43.6→33.1へ低下しています。

d.正しい。粗死亡率は上昇し、年齢調整死亡率は男性193.6→161.7、女性95.8→87.3へ低下しています。

e.粗死亡率も101.7から87.4へ低下しており、該当しません。

覚えるポイント

死亡率の年次比較では、粗死亡率の変化に人口の高齢化が影響することを考慮します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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