片側下肢の完全免荷に用いる松葉杖|第113回医師国家試験F33

第113回医師国家試験 F33(2019年)

正答:c

問題

歩行補助具の写真(別冊No.5 ①〜⑤)を別に示す。

片側下肢に全く荷重させない完全免荷として屋外歩行するのに最も適しているのはどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

①歩行車、②固定型歩行器、③松葉杖、④多脚杖、⑤前腕支持型杖の写真
No.5:歩行補助具①〜⑤ / 出典:厚生労働省・第113回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真③は腋窩支持型の松葉杖です。両側の松葉杖と健側下肢で身体を支え、患側下肢を接地させずに歩行できるため、本問の正答です。上肢筋力やバランス、安全な使用法の習得を確認します。体重は腋窩へ直接押し付けず、主に手で支持します。

画像の見方

①には車輪とハンドブレーキ、②には接地脚4本、③には腋窩当てと握り、④には複数の接地脚、⑤には前腕カフと握りがみられます。写真③が腋窩支持型松葉杖です。

各選択肢の検討

a.①は車輪・ブレーキ付きの歩行車です。移動時に車輪が動くため、片側完全免荷での支持には慎重な判断が必要です。

b.②は固定型歩行器です。完全免荷歩行に用いることもありますが、持ち上げながら進むため屋外移動の自由度は松葉杖より限られます。

c.正しい。③の両松葉杖を用いて、患側を浮かせた完全免荷歩行を行います。

d.④は多脚杖です。支持性は高いものの、杖だけで患側下肢の荷重を完全に代替する目的には適しません。

e.⑤は前腕支持型〈Lofstrand型〉杖です。両側使用で免荷可能な場合もありますが、本問は片側完全免荷での屋外歩行に最も適する器具として③を選びます。⑤では不可能と断定しません。

覚えるポイント

完全免荷では患側を接地させず、適切な補助具と上肢・健側下肢で支持します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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