脾損傷に対する造影CTの意義|第113回医師国家試験F29

第113回医師国家試験 F29(2019年)

正答:c

問題

外傷患者で診断を確定するために、単純CTに造影CTを追加することが最も有用なのはどれか。

a.気胸

b.脳挫傷

c.脾損傷

d.肋骨骨折

e.びまん性軸索損傷

正答の理由

脾損傷では造影CTによって実質裂傷や血流障害に加え、造影剤の血管外漏出、仮性動脈瘤などを評価できます。循環動態が安定した、または安定化できた外傷患者で特に有用です。不安定な患者の止血を、CT撮影のために遅らせるという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.胸腔内の空気は単純CTで明瞭に評価できます。

b.出血性の脳挫傷はまず単純頭部CTで評価し、本問で造影追加の意義が最も大きい病態ではありません。

c.正しい。実質損傷と血管損傷・出血を評価でき、治療選択にも役立ちます。

d.骨折線は単純CTの骨条件で評価でき、造影剤を必須としません。

e.CTで明らかでない場合もあり、MRIの拡散強調像・磁化率に敏感な撮像などが有用です。造影CTを追加することが中心ではありません。

覚えるポイント

実質臓器の外傷では造影CTで損傷と血管・出血を評価しますが、循環動態を優先します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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