第113回医師国家試験 F18(2019年)
正答:a
問題
各種Tリンパ球〈T細胞〉とその働きの組合せで正しいのはどれか。
| 選択肢 | T細胞 | 働き |
|---|---|---|
| a | Th1細胞 | マクロファージの活性化 |
| b | Th2細胞 | 好中球の活性化 |
| c | Th17細胞 | 好酸球の活性化 |
| d | 細胞傷害性T細胞 | 抗体産生の誘導 |
| e | 制御性T細胞〈Treg〉 | IL-6産生の誘導 |
正答の理由
Th1細胞はIFN-γなどを介してマクロファージの殺菌機能を活性化し、細胞内病原体への防御に働きます。Th2、Th17、細胞傷害性T細胞、Tregには、それぞれ異なる代表的な機能があります。
各選択肢の検討
a.正しい。Th1細胞の代表的な働きはマクロファージの活性化です。
b.Th2細胞はIL-4・IL-5・IL-13などを産生し、好酸球反応や寄生虫防御・アレルギーに関わります。
c.Th17細胞はIL-17などを介して好中球の動員を促進します。好酸球反応を代表とするのはTh2です。
d.感染細胞や腫瘍細胞などを直接傷害します。抗体産生を助ける中心はヘルパーT細胞、特にTfh細胞です。
e.Tregは過剰な免疫反応を抑える細胞です。IL-10・TGF-βなどの抑制的経路を用い、IL-6産生誘導を代表機能としません。
覚えるポイント
Th1はマクロファージ、Th2は好酸球、Th17は好中球、Tregは免疫抑制を対応させます。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第113回医師国家試験問題および正答
- Jäger・Kuchroo:Effector and regulatory T cell subsets・Th1/Th2/Th17節
- British Society for Immunology:Regulatory T Cells
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。