頸部血管雑音の原因|第113回医師国家試験E22

第113回医師国家試験 E22(2019年)

正答:b

問題

頸部で血管雑音を有する成人患者で考えにくいのはどれか。

a.頸動脈狭窄

b.甲状腺機能低下症

c.高安動脈炎〈大動脈炎症候群〉

d.動静脈瘻

e.貧血

正答の理由

血管雑音は、狭窄による乱流や血流量・流速の増加等で生じます。頸動脈狭窄や高安動脈炎、動静脈瘻、貧血では認め得ます。甲状腺では血流が増える機能亢進症、とくにGraves病で雑音を聴くことがあり、機能低下症は典型的な原因ではありません。

各選択肢の検討

a.狭窄部の血流によって雑音を生じます。高度狭窄や閉塞では聴こえない場合もあり、雑音の有無だけで重症度は決めません。

b.本問の正答。甲状腺の血流増加と雑音が特徴的なのは機能亢進症側です。

c.大動脈の主要分枝を侵し、狭窄部等に血管雑音を生じ得ます。

d.動脈から静脈への短絡により、連続性の雑音やスリルを認め得ます。

e.高度貧血では血流量・流速の増加等により機能性雑音を生じ、頸部でも聴取される場合があります。

覚えるポイント

頸部雑音は狭窄だけでなく、高流量状態や甲状腺血流の増加でも生じます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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