第113回医師国家試験 E8(2019年)
正答:a
問題
聴診所見と呼吸器疾患の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 聴診所見 | 呼吸器疾患 |
|---|---|---|
| a | stridor | 肺サルコイドーシス |
| b | wheezes | 喘息 |
| c | friction rub | 結核性胸膜炎 |
| d | fine crackles | 間質性肺炎 |
| e | coarse crackles | 細菌性肺炎 |
正答の理由
Stridorは主に喉頭・気管など太い気道の狭窄で生じる高調な呼吸音で、肺サルコイドーシスの典型的な聴診所見ではありません。気道狭窄、胸膜炎症、肺胞・末梢気道病変のどこで音が生じるかを対応させます。
各選択肢の検討
a.本問の正答。通常は上気道・中枢気道狭窄を疑います。サルコイドーシスで喉頭病変等が起こる例外はありますが、肺病変の代表所見としての組合せではありません。
b.気道狭窄に伴う連続性の笛声音がみられます。重症で気流が著減すると音が弱くなる場合もあります。
c.炎症を起こした胸膜同士が擦れる音です。胸水が多い場合など、常に聴取できるわけではありません。
d.細かい断続性ラ音で、間質性肺疾患の代表的な所見です。
e.粗い断続性ラ音は、分泌物を伴う肺炎等で聴取し得ます。音だけで病原体までは決めません。
覚えるポイント
Stridorは太い気道の狭窄、wheezesは気道狭窄、friction rubは胸膜炎症を考えます。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第113回医師国家試験問題および正答
- Sarkarら:Auscultation of the respiratory system(2015)
- バージニア州保健局:呼吸音と病態の臨床研修資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。